-30℃のカナダで思うゲーテの名言とダイヤモンドダスト

こんにちは~♪カナダ発Crystal LotusのAsamiです。

11月中旬に例年よりも遅い初雪が降り、今年は暖冬?と思っていたところ、とんでもありませんでした。12月中旬と言えば、いつもはー10~ー20℃くらいで心地よい(笑)のですが、今年はすでにー30℃。

12月にここまで気温が下がるのは珍しくて、下がったとしても例年なら1月か2月です。毎年比較的過ごしやすいクリスマス休暇も今年はー35℃も予想されているので、おとなしく家でぬくぬくする予定です。

それでも住んでいる街では、寒冷地には珍しく、当たり前のように広がってくれる青空になんとも言えず感動する日々です。

 

浄化の雪

毎年早くて9月、遅くても10月には初雪が降るのですが、今年は遅くて11月半ばでした。

雪が積もってない間は体感的には本当に寒いので、初雪が降るとほっとします。そして4月半ばまで、半年間、下手するとそれ以上雪景色が続きます。

雪は浄化作用が強いとよく言われますので、その雪が半年も続く地域に住むことはこの上もなく幸運なことなのかもしれません。

日本みたいに分かりやすい四季はないですし、雪景色でも春や秋と呼ばれますが(笑)。

 

ダイヤモンドダスト

ー20℃ともなると、雪の粒子も本当に細かいのです。これがいわゆるダイヤモンドダストだと思います。

最初にダイヤモンドダストを見たのは雲に覆われた1月のドイツ。一面の雪景色の中、舞っている埃のようなものはなに?と不思議に思いました。雪景色なんてスキー場以外はご縁がなかった私には、その正体はさっぱり分からず。何年もしてからそれが実はダイヤモンドダストだったと気づき、遅まきながら衝撃を受けました。

いわゆる雪国では曇り空が広がることが多くて、ダイヤモンドダストは光らないんですね(笑)。

そして私の現在住むアルバータ州は、乾燥しているため、冬でも青空が広がることが多いのです。なので埃がダイヤモンドダストにきちんと見えます。

ー15~20℃以下でみられる現象だと思うのですが、ダイヤモンドダストと呼ばれる粒子の細かな雪は、まるで粉砂糖のよう。積もりたての雪に息を吹きかけるとふわっと舞い上がりますし、玄関口ならわざわざシャベルなんて使わなくても、箒で掃けちゃいます。

ちなみにこの雪では雪だるまは作れませんし雪合戦もできません。そのためには水分のもっと多い、0℃くらいの湿った重い雪が適切です。

そして困るのが車。空気が乾燥している上、近くに大きな水源がないので積雪量はそれほどではないけれど、10cmも積もると、タイヤが空転してしまい、なかなか発進できない車が続出します。

 

ゲーテの名言

一面の雪景色の中、広がる空の青。その青を見るたびに思い出すのが、ドイツの文豪ゲーテの名言です。

「空がどこに行っても青いということを知るために世界を廻ってみる必要はない」

この後に「どこに行っても自分自身であればよい、自分自身を見失いさえしなければ」と続いたと記憶していますが、そもそも出典が分からなくて(汗)。全文はどこで読めるのかな、と長年探しています。

日本を飛び出し、自分を見失っていた期間の超長かった私ですが、毎年冬の青空を見るたびに、この言葉を思い出し、冬でも青空の広がる街に住んでいてよかった~、としみじみ思うのです。

ただでさえ気温が低いのに、どんより曇り空だったら鬱まっしぐらです。実際に調べたことはないけれど、高緯度の寒冷地ほど自殺者の数も多いのではと思います。特にクリスマスの頃は顕著と言われますね。

ヨーロッパに滞在当時、友人がこんなに天気の悪いところに住みたくない、と泣き笑いで口にしていましたが、今ならその気持ちがすごくよく分かります。

毎年半年は続く雪景色。正直、長すぎてうんざりすることもあるのですが、空の蒼さには本当に救われているのです。

そして青空が広がっているから当たり前なのですが、太陽がみられること。自然の力って本当に偉大です。

 

-40℃でも普通に出勤

カナダ人ってすごい、と心から思うのです。とにかくパワフル。

頻度としてはそれほど高くはないけれど、ここでは―40℃~ー45℃まで気温が下がります。かつてはー50℃まで下がったそうですが、幸か不幸か私は経験したことがありません。呼気が凍りその音が聞こえるという-50℃。正直経験したくはないです(笑)。

ー40℃なんて学校も職場もお休みじゃない?とついつい思うのですが、普通に登校、出勤します。

小学校までは休み時間にはどんな天候でも校庭で遊ぶことが推奨されていますが、ー20℃を下回ると校内に留まることになりますし、幼稚園もお休みです。

でもそれ以外の人々は普通通り。

ー40℃でも学校が休校にならないのには、理由があるそうです。かつてー40℃の悪天候で急遽休校にしたところ、ニュースをチェックしなかった親が子供を学校に連れてきてしまい、その子は校舎に入れずに亡くなってしまったとのこと。

ただこの話、そんな寒い中何時間も待つほど、カナダ人は根性がない、と疑う人が多いそうです。

真偽はともかく、悪天候でも学校もオフィスも普通に開いています。もちろん当日欠席、有給の数は激増しますけど(笑)。

大型台風が近づくたびに学校や職場から帰宅を促されていた私には想像もつかないです。やっぱりカナダ人はたくましい(笑)。

このパワフルさは、半年も続く浄化作用のせいなのかもしれませんね。

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